iPad 2: 語られなかった事実
PCWorldに3月2日に掲載された記事を訳しました。
ついにiPad 2が発表されました。アップルの秘密主義にもかかわらず、以前からそのスペックに関するリーク情報が出回っていたので、正直驚くべき点はあまりありませんでした(2色というのは驚きましたが)。解像度が変わらなかったことと、SDカード搭載の噂が噂に終わってしまったことは、むしろ残念でした。iPad 3が今年中に出るのでは、というこれまた噂が根強いので、初代のiPadユーザーはそちらを待つ人も多いのではないのでしょうか。
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iPad 2: 語られなかった事実
By Ian Paul, PCWorld Mar 2, 2011 2:47 PM
次期バージョンのiPadが、3月11日の午後5時にお近くのアップルストアにやってくる。アップルの新しいiPad 2の特長は、アップルブランドの1GHz版A5デュアルコアプロセッサと、解像度1024×768の9.7インチスクリーン、前面と背面にカメラが付き、HDMI経由で1080pのビデオ出力をサポート、10時間のバッテリーライフ、加速度計と3軸ジャイロ、そしてGSMとCDMAの3G接続オプションだ。iPad 2は黒と白の両色がそろっている。
以上はアップルが語ったこと。では、アップルが語らなかったのは?この水曜日、アップルは同社の将来の方向性に関していくつかの興味深い点をほのめかした。ここに挙げるのは、メディアではあまり語られないかも知れないが、十分注目に値するいくつかの点だ。
ポストPC
ポストPC時代にようこそ、少なくともアップルによればそうらしい。同社のCEOであるスティーブ・ジョブズとその他の役員達は、水曜のiPad 2発表会の場で、実に苦しげに「ポストPC」という言葉を使った。「ポストPC」が何を意味するのか理解するためには、6月のD8カンファレンスにジョブズが登場したときのことを振り返る必要がある。「PCはトラックみたいなものだよ」ジョブズはD8で語った。「まだ無くなりはしないだろうけど…限られた人たちだけが使うものになるだろうね。」アップルは、ほとんどの人がタブレットをメインのコンピュータデバイスとして使い、ラップトップやデスクトップのような伝統的なPCにしがみつくのはごく限られた人々だけという時代が来ることを期待している。どうやらアップルは、このPCからタブレットへのスイッチが今年起きることを期待してさえいるらしい。2011年を「iPad 2の年」と呼んで。
しかし、ポストPCの世界なんてやってくるのだろうか、また、そんな世界に意味はあるのだろうか?iPadは、気軽にウェブサーフィンをしたりビデオを見たり、ちょっとした電子メールのために使うには素晴らしいツールだ。しかし、ウェブで調べ物をしながらワープロの文書を書くような時に、デスクトップPCのようにウィンドウを素早く切り替えたりするのには向いていない。
とはいえ多くの批評家は、iPadやモトローラのアンドロイドベースのXoomのようなその他のタブレットが、PCの市場からかなりの割合を今年中に奪うはずだと考えている。市場調査会社のIHS iSuppliは水曜日に、PCデバイスで最も一般的なストレージであるハードディスク(HDD)の需要が急落している最大の理由がタブレットだと語った。IHI iSuppliは、2011年の最初の3ヶ月間で、HDDの需要は3.9パーセント低下するだろうと予測している。同社によれば、ネットブックはとりわけ脆弱で、タブレットデバイスの需要の影響を受けるはずとのことだ。
このポストPC騒動には一つの問題がある。iPad 2が真にポストPCデバイスであるなら、なぜアクティベーションのためにPCが必要なのだろうか?
Honeycombの驚異
水曜のiPad 2イベントの中で、ジョブズはグーグルの新しいモバイルOSであるAndroid 3.0(Honeycomb)を狙い撃ちにした。アップルのボスは、iPadには65,000ものネイティブなアプリがある一方で、競争相手のアプリはせいぜい100程度だと指摘した。ジョブズはまた、iPadは価格や知名度の面でもAndoroidよりも上だと主張した。少なくとも今のところ。
2010年、アマゾンと実際に競合したのは7インチディスプレイを持つサムソンのGalaxy Tabだけだ。しかしながら、Honeycombの登場により、今年はXoom、Galaxy Tab 10.1、LG G-SlateそしてDell Streak 10のようなHoneycomb陣営の競合製品、さらにはResearch In MotionのBlackberry PlaybookやWebOXを搭載したTouchPadまで数々登場し、アップルも競争の激化を明らかに感じているようだ。
iOS Xへの道
アップルは、Nitroと呼ばれるOS XのJavaScriptエンジンをiOS 4.3に移植した。これにより、ウェブブラウジングはiOS 4.2に比べて2倍の速さにまでなった(ブラウザの速度は一般的にJavaScriptのレンダリング能力に依存する)。
iOSはOS Xをベースにしているので、それぞれの間で機能を入れ替えたり共有したりできる、これがまさにアップルの最新の流れだ。10月、アップルは次期OS X通称ライオンの予告版を公開した。このイベントの主旨は、アップルがiOSの素晴らしい点をいかに新たなデスクトップOSに移行するかというのに尽きていた。例えば、より進んだマルチタッチインテグレーションやiOSスタイルのホームスクリーン、そしてほとんどのアプリをフルスクリーンモードで表示するなど。
二つのOSが機能がマージしてゆく中(アップルがポストPC時代に関して繰り返し語るのに加え)、全てのアップル製品のOSが統合されるのはいつのことだろうと考えざるを得ない。
HDMI出力はビジネス向けオンリー
iPad 2が、HDMIを経由して外部ディスプレイにHD映像を出力できるのは、家庭で写真を見るのには適しているかも知れない。しかしアップルの狙いは、iPadをビジネスパーソンや教師やプレゼンテーションに多くの時間を費やす全ての人たちにとってのマストアイテムにすることだ。アップルはiPad 2がビジネスや教育のプロにとって理想的なガジェットだということを説明するため、専用のページを二つ追加している。
脱インテルへの秒読み?
2010年1月に初代のiPadが登場して以来、アップルは自社のプロセッサーをモバイルデバイスに搭載してきた。iPad 2もこの流れを受け、アップル製の1GHzデュアルコアA5プロセッサーを搭載したし、6月のリリースが噂されるiPhone 5もこのチップを積む可能性が高い。アップルによると、新しいA5プロセッサーはシングルコアのA4チップに比べて2倍速く、グラフィックの処理速度は9倍とのことだ。
今のところは、アップルのプロセッサーが搭載されているのはモバイルデバイスのみだ。問題は、アップルが、Intelのチップに代わるMac用のデスクトッププロセッサーを開発し始めるかどうかだ。
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ソース: PCWorld - The iPad 2: What Wasn't Said By Ian Paul, PCWorld Mar 2, 2011 2:47 PM (http://www.pcworld.com/article/221215/the_ipad_2_what_wasnt_said.html)
Thunderboltについて知っておくべきこと
PCWorldに本日掲載された記事を訳しました。
アップルから新しいMacBook Proシリーズが発表されましたが、その一つの特徴は、新しく採用されたThunderboltというインターフェースです。新しいテクノロジーなのでいろいろと疑問が出てきますが、この記事はそれをうまくまとめていると思います。
アップルはインターフェースの採用についてはかなりアグレッシブなところがあって、これまでもFireWireのようにスペックはいいんだけど今ひとつ普及しないまま消えて行った(行きそうな)インターフェースを大胆にサポートしてきましたが、今回はどうなるのでしょうか?
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Thunderboltについて知っておくべきこと
By Dan Frakes, Dan Moren, Macworld Feb 25, 2011 7:40 am / PCWorld
アップルがこのほどリリースした新型MacBook Proには、Thunderboltと呼ばれる最新の接続テクノロジーが搭載されました。最新のというのはつまり「木曜の朝に発表されたばかり」ということなので、Thunderboltとは正確には何なのか、なぜアップルはそれを最新のノートブックのフラッグシップ機能として採用することにしたのか、そのあたりについて疑問を持つ方も多いでしょう。そこで、この業界最新の接続標準について知っておくべきことをまとめました。
Thunderboltとは?
Thunderbolt(以前はLight Peakと呼ばれていました)とは、インテルがアップルと共同で開発した新しい周辺機器接続のテクノロジーで、データ、映像、音声そして電力を一つに束ねるものです。PCI ExpressとDisplyaPortアーキテクチャーをベースにしており、ThunderboltはハードディスクやRAIDアレイ、ビデオキャプチャーやネットワークなどの高速接続をサポートします。また、DisplyaPortプロトコルにより、HDビデオの転送も可能です。Thunderboltはポート一つにつき、最大10ワットの電力を周辺機器に対して供給することもできます。
ThunderboltとLight Peakは何が違うのか?
Light Peakというのは、Thunderboltを開発中に単にインテルが付けたコードネームで、まったく同じテクノロジーを指します。とは言え注意しておかなければならないのは、Thunderboltが電気的な接続だけでなく、光学接続もサポートするように設計されているという点です。アップルが今回製品に搭載したのは電気接続だけなのですが、この場合はポートから電力を供給することもできます。(この長所と製造コスト上の理由から、インテルは多くのベンダーに対して電気接続をサポートするよう期待しています。光学接続バージョンが使われるのは、ケーブル長が3メートルを超える場合だけでしょう。)
PCI Expressはどのように取り込まれているか?
PCI Expressは、プロセッサーやグラフィックカード、ハードディスクなどのコンポーネントをMacの内部で接続するのに使われている高速アーキテクチャーです。これらの「場所」どうしを結び、データが高速かつ効率よく移動するための高速道路のようなものと思えばよいでしょう。ThunerboldはPCI Expressをベースにしているため、PCI Expressバスに直接接続することが可能であり、これが注目のパフォーマンスを実現できる理由なのです。
実際どれぐらい速いのか?
理論上は爆発的な速さです。Thunderboltはチャンネルごとに秒間10ギガビット(Gbps)のデータ処理量を提供します。また、1ポートにつきチャンネルが2つあります。Thunderboltは双方向通信でもあります。つまり、データの送信と受信を同時に行えるのです。現実のパフォーマンスも、8Gbps程度になるだろうと見積もられています。FireWire 800やUSB 3.0に比べても何倍もの速度です。また、多くのWindows PCで使われているeSATAに比べてもかなりの速さです。
もちろん、これまでの高速インタフェース同様、デバイスごとのパフォーマンスというのは、そのデバイスの制限によりずっと低くなるのが通例です。例えば、SATAハードディスクの処理能力はせいぜい3Gbps程度ですし、SATA 3.0のドライブでも理論上は6Gbpsが限界です。同様に、より古くて遅いデバイスが接続経路の途中にある場合、それが正しく接続されていないと、それより後ろにより高速なデバイスが接続されていたとしても、その速度を殺してしまいます。(詳しくは後述)
FireWireやUSB、eSATAなどの既存の接続に対して、Thunderboltのアドバンテージは?
最大のアドバンテージは、当然のことながら前にも述べたとおりパフォーマンスです。しかしながら、もう一つの大きなセールスポイントは、一つの接続で映像、音声、データそして電力供給を同時にサポートする点です。Thunderboltのポート一つ、つまりケーブル一本で、多くの周辺機器を接続することができるわけです。少なくともThunderboltデバイスやアダプターがそろえば、そういったことが可能になります。
ということは、Thunderboltはアップルが以前サポートしていたアップル・ディスプレイ・コネクター・テクノロジーみたいなもの?
確かにアップル・ディスプレイ・コネクター(ADC)とアイディアは似ていますが、必ずしもそうではありません。Thunderboltは映像、音声、データそして電力を運ぶことでコンピュータから飛び出たケーブルの数を減らしてくれるのですが、大型ディスプレイを駆動するのに十分な電力は供給しません。(ADCは、映像、音声そしてUSB信号と共に、最大100ワットまでの電力を供給できました。)一方、ADC接続には、特殊で高価なビデオカードが必要なのに対して、ThunderboltはMini DisplayPort規格を採用しています。
しかし、Mini DisplayPortのジャックが無い場合、どうやってディスプレイを接続すればよい?
ThunderboltはデータとDisplayPortの映像の両方をサポートしているので、Mini DisplayPort対応のディスプレイをThunderboltのポートに接続したり(または別のディスプレイをMini DisplayPortアダプタを使って接続)、以下にあるとおり他のThunerboltデバイスにデイジーチェーン接続することもできます。
Thunderboltの映像と音声の処理能力はDisplayPortに比べてどう?
前述の通り、Thunderboltポートは全てDisplyaPortとPCI Express接続を含んでいます。それはつまり、Thunderboltポート一つで、同じ種類の映像と音声(1080p以上の解像度を持つ映像と8チャンネルの音声)をDisplayPortのポートとして処理できるということです。映像に関して言うならば、一番の制約はグラフィックカードです。例えば、新しいMacBookはビルトインのディスプレイに加え、最大2560×1600ピクセルで数百万色の外部ディスプレイをサポートし、ミラーリングもしくはデュアルディスプレイモードで表示することができます。デスクトップのMacであれば、Thunderboltポートは高解像度ディスプレイを2台までサポートします。Mini DisplayPort対応のディスプレイを直接接続したり、アダプターを使ってDisplayPortやHDMI、DVIまたはVGAディスプレイを接続することも可能です。
USBやFireWire 400そしてFireWire 800デバイスをThunderboltポートに接続するためのアダプタが、サードパーティーから今年の春ごろ発売される予定です。Thunderboltはこれらのレガシーデバイスの速度を速くすることはできず、内蔵されたコンポーネントのパフォーマンスにより制限されます。例えば、FireWire 800のデバイスが、800Mbps以上の速度でデータを転送できるようにはなりません。
その他の種類の接続は?
上に述べたとおり、Thunderboltはデータ、映像、音声、ネットワークデータそして電力を運ぶことができます。従って、音声やイーサネット用のアダプタも出てくることが期待されます。おそらく、Thunderboltポートから電源を取るためのケーブルというのも出てくるでしょう。例えば、外付けのUSBやFireWire周辺機器に追加の電力を供給するような。
Thunderboltポート一つに複数のデバイスは接続できる?
Thunderboltポート一つにつき、デイジーチェーン接続すれば最大6台までのデバイスを接続できます。1台目をThunderboltポートにつなぎ、1台目に2台目をつなぐというように。もちろん、それぞれのデバイスには二つのThnuderboltポートが装備されていなければなりません(または、他のデータポート二つとThunderboltアダプター)。一つは手前のデバイスにつなぐためで、二つ目は後ろのデバイスデバイスの接続口になるわけです。
USB 2.0のように、複数のデバイスを接続するとパフォーマンスに影響が出るか?
USB 2.0の場合、非ハイスピードデバイスやUSB 1,0のデバイスをつなぐとUSBバス全体の速度に影響が出ますが、それとは異なり、Thunderboltは異なるパフォーマンスレベルの複数のデバイスを接続しても、チャネルそのものには影響が出ないように設計されています。もちろん、接続されたデバイスはThunderboltチャンネルのトータルなスループットを共有するので、複数のデバイスが同時に大量のデータを転送する場合には、特定のデバイスのパフォーマンスが制限される可能性があります。しかしながら、Thunderboltチャンネルのパフォーマンスそのものが影響を受けることはありません。
非Thunderboltデバイスを接続した場合のパフォーマンスへの影響は?
ケースバイケースです。そのようなデバイスをチェーンの最後尾に接続すれば、「上流の」高速なデバイスのパフォーマンスには悪影響は無いはずです。デイジーチェーンの中間に非Thunderboltデバイスを接続した場合、接続の仕方によっては影響が出ます。
例えば、二つのFireWire-Thunderboltアダプタを使って、FireWireハードディスクをデイジーチェーンの途中に接続したとします。この場合、コンピュータから見て「下流の」チェーンは、FireWireドライブのFireWireバスによってパフォーマンスが制限され、Thunderboltの速度でデータを転送できなくなります。
しかしながら、USBやFireWire、イーサネット、映像、音声の接続をを枝分かれさせてThunderboltチェーンを保護するような特殊なアダプタやハブが出てくると考えられます。簡単なT字型のアダプタで、Thunderboltの入出力にレガシーデバイスの接続を一つ追加するようなものから、いくつものレガシーデバイスを接続できるマルチデバイスハブまで(ドッキングステーションはいかが?)。こういった特殊なアダプタを使えば、Thunderboltチェーン側の高いパフォーマンスは維持されることになります。
そういうアダプターが入手可能になるまでのThunderboltの最も大きな問題は、ディスプレイをチェーンの最後につながなければならないことでしょう。新しいMacBookにはThunderboltポートは一つしかなく、今あるディスプレイはたとえDisplayPort接続ができてもデータを次のデバイスに渡すことができません。これは少々やっかいなことになります。例えばThunderboltハードディスクなどを抜き差しするときに、ディスプレイも切断しなければならないからです。
ThunderboltドライブからMacを起動できる?
起動できそうですが、これについてはまだ確認が取れていません。これについては答えが分かり次第お伝えしたいと思います。アダプターを介してThunderboltポートに接続したUSBやFireWireドライブからMacをブートできるかどうかも確認中です。
Thunderboltはターゲットディスクモードとマイグレーションアシスタントをサポートする?
MacBook Proの新しいモデルでは、コンピュータどうしのThunderbolt接続でターゲットディスクモードを利用できます。(これもまた、将来のThunderboltを装備したMacのことでしょう。)しかしながら、Mac OS Xのマイグレーションアシスタントソフトウェアは、現時点ではThunderbolt接続をサポートしていません。
全てのMacにThunderboltが装備される?
アップルは将来の製品に関してコメントをしませんが、全てのMacBook Proライン(エントリーモデルも含め)でThunderboltを標準機能にすると言っています。アップルはThunderboltが広く普及することを期待すると言っていますから、そのためにもMacの製品ライン全体に広がるのは既定路線でしょう。我々は、今後数ヶ月アップルがその他のコンピュータのラインもアップデートして行く中で、全てのMacモデルにThunderboltが搭載されるだろうと考えています。しかしながら、より興味深い疑問は・・・
MacのFireWireとUSBはそのうちThunderboltに取って代わられる?
おそらくそうなるでしょう。そのうちというのが非常に長い時間になるかも知れませんが。Thunderboltは出てきたばかりで、USBやFireWireのようなありふれた存在になるまでにはまだ時間がかかるでしょう。数年以内にベンダーや周辺機器メーカーに広く普及すると思われますが、最も人気のある周辺機器がThunderbolt接続で利用可能になるまでは、Macの製品ラインからこれらのレガシーな接続が消えることはなさそうです。
とはいえ、初代iMacでアップルがUSBのためにレガシーなシリアルやADBコネクタを亡きものにしたのは記憶に新しいところです。USB周辺機器がまだまだありふれても安価でもなかったというのに。また、単一のポートとコネクタというアイディアが、アップルやスティーブ・ジョブズにとって魅力的なのも想像がつきます。iPhoneやiPad、iPod Touchのドックコネクターポートがいかにその美しさを引き立てていることか。といえば・・・
iOSデバイスはThunderboltを搭載する?
前述の通り、ThunderboltはMacや多くのPCを支えるアーキテクチャであるPCI Expressの存在をより所としています。しかしながら、iOSデバイスはPCI Expressアーキテクチャーを採用していません。従って、単にiPhoneにThunderboltポートを突き刺すというように簡単にはいかないと想像します。加えて、iOSデバイスのドックコネクタポートは、非常に多くの追加機能を提供しています(結局のところ、接続ピンが30本もあるのには理由があるのです)。最後に、ドックコネクターポートにないメリットをThunderboltがどれだけ提供できるかが明らかではありません。アップルがそのうち、充電と同期のためにThunderboltからドックコネクタに変換するケーブルを売り出す方が大いにありそうです。
入手可能なThunderbolt周辺機器はある?
Thunderboltは正式に発表されたばかりです。いくつかのベンダーがThunderboltベースの周辺機器を発表していますが、入手可能なものはまだありません。例えば、PromiseがPegasus Thunderbolt Technology DASという4つまたは6つのベイを備えたRAIDアレイを発表しました。また、LaCieは、同社のLittle Big Diskという二重のハードディスクやSSD(ソリッドステートドライブ)を備えるポータブルドライブのThunderbolt版を発表しました。その他のThunderbolt周辺機器も、この春から入手可能になる予定です。
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ソース: PCWorld - What You Need to Know About Thunderbolt By Dan Frakes, Dan Moren, Macworld Feb 25, 2011 7:40 am (http://www.pcworld.com/article/220639/what_you_need_to_know_about_thunderbolt.html)
スティーブ・ジョブズのメールによれば、アプリ内サブスクリプションは「ソフトウェア・アズ・ア・サービス」モデルには適用されない?
2月22日にMacRumorsに掲載された記事を訳しました。
またしてもアップルのサブスクリプションがらみですが。新しいルールが適用される範囲について、これまで主に出版社の提供する電子書籍や新聞、雑誌などのアプリがその対象として考えられてきました。しかしながらここに来て、有料サービスを展開するSaaSベンダーが提供するアプリも対象になるのでは?という議論が起きています。例えばこことか。しかしながら、このMacRumorsの記事によれば、スティーブ・ジョブズ自身がSaaSは対象外と否定しています。
30%課金やアプリ内購入のオプション強制は出版アプリかそうでないかがその分かれ目になるわけですが、アプリの性質によってはグレーなところが出て来るようですね。
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スティーブ・ジョブズのメールによれば、アプリ内サブスクリプションは「ソフトウェア・アズ・ア・サービス」モデルには適用されない?
Tuesday February 22, 2011 02:14 AM EST Written by Arnold Kim / MacRumors
アップルから先週発表されたApp Storeのサブスクリプションの導入は、ネット中に論争の種をばらまいた。問題は、アップルのポリシーによれば、出版社は全てのサブスクリプションについて、アップルのアプリ内購入システムでも同じものを提供しなければならず、その場合は30%のマージンをアップルに取られるという点。さしあたり出版社はApp Storeの外でもサブスクリプションを販売できる(そして売り上げの100%をキープできる)が、その販売価格はApp Storeでの価格を下回ってはならない。発表の原文は次の通り:
「基本的な考え方はシンプルです--アップルが顧客をアプリに連れてくれば、アップルは30%のマージンを頂きます。一方、出版社が既存顧客または新規顧客を連れてきた場合、100%出版社側の取り分となり、アップルの儲けはゼロです。」アップルのCEOスティーブ・ジョブズは語った。「必要なのは、出版社がサブスクリプションをアプリの外で提供する場合、同じ(かそれよりも良い)条件でアプリの中でも提供しなければなりません。顧客がアプリの中でワンクリックで簡単に購読できるようにするためです。
発表の原文は特に出版社に向けた文言だったため、「ソフトウェア・アズ・ア・サービス」(SaaS)が考慮されていないのではないかという懸念が広まりつつあった。例えばDropBoxやSalesForceのアプリの様に、定期的にサブスクリプション費用が発生するサービスなどがそれだ。
問題が発覚したのは昨日の朝。Readibilityのアプリが、新たなサブスクリプションの条件に引っかかり、却下されたのだ。Readabilityは、オンラインコンテンツのごちゃごちゃを整理し、広告を取り除いて読みやすくしてくれるサービスを月5ドルで提供している。Readabilityの見解によれば、却下の理由はアップルがコンテンツの提供サービスだけでなく、ソフトウェアサービスのアプリもターゲットにしているからだ。
しかしながら、DaringFireballのジョン・グルーバーはこの却下に異なる解釈を示している。Readabilityは単なる出版社モデルであり、従ってアップルの新たな契約の対象だというのだ:
私が何か見落としているのかも知れないが、アップルが30%のマージンを取るのに驚き落胆したと言うけれど、そもそも彼らのビジネスモデルはサブスクリプションから30%のマージンを取ることにあるのだから、それこそ驚きだよ。それに、Readabilityは「コンテンツの提供」はしていないなんてよく言うよ。それこそまさにReadabilityがビジネスにしていることじゃないか。
しかしこのように考えているのはReadabilityだけではない。スクリーンショット共有サービスのTinyGrabは今日、新たなサブスクリプションシステムに関わる制限のせいで、iOSベースのアプリ開発を継続できなくなると表明した。TinyGrabはプレミアムサブスクリプションを提供しており、有償の顧客に対して追加の容量と機能を提供している。
OS XとiOSのアプリケーション革命に是非とも参加したいのだが、もはや無理らしい。アップルが問題を解決して、我々を受け入れてくれるようになるまではね。
最後になるが、Instapaperの開発者のマルコ・アーメントもまた、アップルの新しいポリシーがSaaSに影響を及ぼすと考えているようだ。アーメントは、EvernoteやDropBox、Salesforce、LinkedInそして37signalsなどをサポートするアプリが、アプリ内でのサブスクリプション購入をサポートしていないがゆえに削除されるのだろうかと問いかけている。
とあるMacRumorsの読者がやはりこのことに疑問を感じ、アップルのCEOスティーブ・ジョブズに以下の質問をメールで投げかけた:
スティーブへ
フルタイムのiOS開発者として、新しいApp Storeの「サブスクリプションを提供するアプリ」(セクション11.12)の件について疑問があり(そして混乱してい)ます。
私がいくつかの会社と契約して開発してきたiOSアプリは、ほとんどの場合無料アプリで、ユーザーがログインするスクリーンがあり、一定のプライベートデータにアクセスすることができるものです。どれも名のある会社で、顧客向けにある種のサービスを売っていて(ソフトウェア・アズ・ア・サービスの会社)、iOSアプリは単にユーザがそのデータやサービスにアクセスするための「入り口」の一つに過ぎないというわけです(大体は、いわゆる「モバイル」的な制限がつきますが)…。たとえばSalesForceがその例です。私の心配は、仮にアプリ内購入のポリシーが施行されれば、これらの会社のほとんどが顧客向けiOSアプリの開発をやめてしまうのではないかということです。
こういうタイプの無料アプリは、今後もApp Storeで許可されるのでしょうか、それともアプリ内購入を使わなければならないのでしょうか?
これに対してスティーブ・ジョブズは返信したが、いつも通り短く、そして残念ながら今イチはっきりしない回答だった:
サブスクリプションは出版アプリ向けで、SaaSアプリ向けではない。
これを読む限り、我々の解釈によれば新たなアプリ内サブスクリプションのルールはSaaSには当てはまらない。また、新しいガイドラインやアップルがリリースしたプレス向けの資料などに目を通しても、どれも明確にコンテンツの出版社に向けたものばかりだ。
この解釈に基づけば、例えばDropBoxやTinyGrabのアプリにさえ、新たなルールは適用されないだろう。Readabilityの却下は、しかしながら、出版社とサービスプロバイダーのケースの間に、やや不明瞭な境界線が存在することを示している。願わくば、アップルに対してこの問題に関するより明確な説明を望みたいところだ。
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ソース: MacRumors- Steve Jobs Email Suggests In-App Subscriptions Don't Apply to 'Software As a Service'? Tuesday February 22, 2011 02:14 AM EST Written by Arnold Kim (http://www.macrumors.com/2011/02/21/steve-jobs-email-suggests-in-app-subscriptions-dont-apply-to-software-as-a-service/)
アップルの新たなサブスクリプションプランで、iPhoneのKindleは一巻の終わりかも
The Vancouver Sunに2月16日に掲載されたコラムを訳しました。
アップルのサブスクリプション課金問題がかなりヒートアップしてきました。ついに司法省と連邦取引委員会も動き出したとか。とはいえ、出版社に対して30%課金するとか、顧客情報の開示に非協力的だとかは、アマゾンのKindleも全く同じはず(アマゾンの場合は顧客情報は非開示?)。アップルばかりがたたかれるのは、それだけ世間の注目が高いからでしょうか。
一部では、新しいポリシーではアプリ外購入が禁止になったとか、顧客情報を開示しないとか言われていますが、これは正確ではありません。アプリ外購入も許可するが、アプリから外部へのリンクができず、金額をアプリ内購入の価格よりも下げてはいけないことということと、顧客情報の開示は顧客側が許可した場合に限るというのが正確なところですね。
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アップルの新たなサブスクリプションプランで、iPhoneのKindleは一巻の終わりかも
By CHAD SKELTON 16 FEB 2011 / The Vancouver Sun
この投稿は、アマゾンのKindleおよびその他の電子ブックリーダーに関するシリーズの一部です。
昨年末、私はKindleその他の電子ブックリーダーに関していくつかのブログを投稿した。そして最後の投稿において、とある結論に達した。実際のところ、iPhoneのKindleアプリこそがベストの電子ブックリーダーではなかろうかと。
それが故に、サブスクリプションとアプリ内購入についてアップルが新たに厳しいルールをもうけたと聞いたときには、非常に心が痛んだ。というのも、この件について目にする情報はどれも、KindleやKoboのような電子ブックリーダーアプリが事実上お終いになろうことを示唆しているからだ。
問題はこれ:顧客がApp Storeでアプリを購入するときの課金に加え、アップルは「アプリ内購入」(ゲームのボーナス面や追加機能など)についても売り上げの30パーセントを徴収する。
これを避けるため、アマゾンは長いことある回避策を用いてきた。
KindleのiPhoneアプリで「Kindle Store」をクリックすると、アプリの中で本を買う代わりに、ブラウザのSafariが起動してその中にKindle Storeが表示される。ユーザーはアマゾンのアカウントを使って電子ブックを購入し、「Return to Kindle」をクリックしてアプリに戻ると、電子ブックのダウンロードがすぐに始まるわけだ。
この回避策により、アマゾンその他は、全ての電子ブックの購入価格を100%キープしてアップルのピンハネを防ぐことができるわけだ。
しかしアップルは言う、そんな時代はもう終わりだと。
今や、アプリの外で商品を提供するプログラムは全て、アプリの中でもそれを提供しなければならない。そして決定的なのは、アプリ内購入の価格は、ブラウザ経由での購入価格を超えてはいけないということだ。
これの意味することはつまり、アマゾンが電子ブックの売り上げ全てのうち30%を失うか(たまさかアマゾンの電子ブックの利益率が30%なのだが)、この差を埋め合わせるために全ての電子ブックを値上げするかだ。
もちろん、アマゾンにはもう一つの選択肢が残っている。それは、iPhoneとiPod Touchのアプリを引き上げてしまうことだ。
アップルのポリシーが納得いかない理由は以下の通り:
1. 強欲だから。アップルは金に困ってなどいない。あらゆるガジェットで途方もない利益を上げ、全てのアプリとiTunesの曲の購入に課金している。この上電子ブックの出版社からも絞り取る必要があるのだろうか?出版社が全ての本を値上げ(iPhoneユーザー向けであろうとなかろうと)するようなことになれば、まるでそれは全出版業界に課されたアップル税のようなものではないか。
2. 企業にとって不公平だから。アップルはこれまで、この回避策をとるアプリを承認してきた。これにより、全ての企業(とその顧客)に対し、このやり方が受け入れられたものであるという印象を与えてきた。ここに来てアマゾンその他に30%の課金を行うのは、まるでおとり商法のようなものだ。
3. 顧客にとって不公平だから。私がiPod Touchを買った理由の一つは、Kindleアプリの様な電子ブックリーダーを含めてアプリがどれもクールだったから。アップルがポリシーを変更した結果、アプリの開発者が私が何年も使ってきたアプリを引っ込めてしまったら、私のiPod Touchは購入したときの便利さと楽しさを失ってしまうではないか。
4. 非競争的だから。とにかくこの状況が腹立たしいのには、アップル自身の電子書籍アプリ(iBook)が、品揃えがしょぼくて全然イケてないという点がある。KindleとKoboの売り上げから30%せしめて、アップルは不公平な利益を得るわけだが、競合他社よりも電子ブックの売り上げが劣るのに、より大きな利益を得るなんて。
結局のところどこに落ち着くのか楽しみではある。私はGoogle Newsをつぶさにチェックしているが、今のところアマゾンがアップルの動きに対し、どちらの方向に進むつもりかは見えてこない。
アマゾンに妥協して欲しいと思う気持ちもある。そうすれば、引き続きiPod Touchで電子ブックを読めるから。けれど、スティーブ・ジョブズが新しい屋敷が欲しいからといって、私が今後全ての電子ブックにこれまでの10ドルではなくて14ドル支払うようになるのは納得がいかない。
なので、アップルが退かないのであれば、アマゾンおよびその他電子ブック出版社にとっての最善策は、iPhoneからアプリを引き上げて里帰りすることだと思う。
顧客からの抗議の声を耳にすれば、アップルも退かざるを得なくなるかもしれない。
もしそうならなければーーうむ、そうしたら新型Kindleを買う旨い理由ができたということかも知れない。
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ソース: The Vancouvr Sun - How Apple's new subscription plans could kill the Kindle on iPhone By CHAD SKELTON 16 FEB 2011 (http://communities.canada.com/vancouversun/blogs/parenting/archive/2011/02/16/how-apple-s-new-subscription-plans-could-kill-the-kindle-on-iphone.aspx)
GoogleのOne Passが失敗するかもしれない理由
GigaOM(またか)に昨日掲載されたコラムを訳します。
Googleが発表したばかりのOne Passという出版社向けの課金サービスについてです。図ったのかどうかは不明ですが、ちょうどアップルのサブスクリプション課金の開始と時期が重なったので、このGoogleの新しいサービスへのメディアからの関心は高いようです。
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GoogleのOne Passが失敗するかもしれない理由
By Mathew Ingram Feb. 16, 2011, 5:03pm PT / GigaOM
GoogleのOne Passの開始に大きな注目が集まっている。検索の巨人が本日発表した、出版社向けのオール・イン・ワン購読プランだ。注目の主な理由は、これが火曜日にアップルが開始した新たなアプリ内サブスクリプションシステムと、ちょうど対抗する形になったからだ。アップルのサービスがクローズで、なおかつ出版社の収入からかなりの割合を奪う一方、グーグルの分け前はかなり小さい。また、ウェブベースであり、壁に囲まれた有料の庭園みたいなアクセス制限もないので、Googleのシステムの方が全然オープンだ。とは言いながら、たとえ出版社がこのサービスにサインアップしても、それがビジネスになるかどうかは全くもって不明だ。オープンであろうとなかろうと。
Googleのプランの一番のメリットが何かは、非常に明確だ。Googleは出版社に対して、その顧客にGoogleへのアクセスを優先させるような強制を行わないという点だ。アップルは、全てのサブスクリプションサービスについてアプリ内購入をサポートするよう要求している。また、Googleの取り分は、出版社がGoogleの支払いシステムを使った場合にのみ、その収入の10%だけを課金するというものだが、アップルの場合は全てのサブスクリプション費用に対して30%の課金だ。さらに、MG・シーグラーが指摘するとおり、One Passシステムは出版社に対してサインアップしてきた顧客の情報を提供する。名前、メールアドレス、住所、郵便番号などだ。これは、企業が広告代理店を使って自社のサービスのマーケティング活動を行う上できわめて重要な情報なのだが、アップルの場合、ユーザーが意図的に変更しない限り情報提供のオプションは基本的にオフにされる。
ここまでが良いニュース。では悪いニュースは?それは、GoogleのOne Passが所詮はコンテンツ料金所の焼き直しでしかないということ。One Passがやってくれるのは、出版社の代わりに料金を徴収することと、コンテンツの周りに改札口を設置することぐらいだ。ニーマンジャーナリズムラボのジョシュ・ベントンによれば、実際このやり方に一番似ているのは、1年ほど前から、起業家のスティーブン・ブリルと元ウォールストリートジャーナル取締役のゴードン・クロヴィッツが、新聞や雑誌に売り込んでいるオンラインプレス+というシステムなのだが、これもたいした成功は収めていない。
このシステム同様、グーグルのサービスも、複数の購読サイトの支払いをまとめて処理できるというのが設計上のキモだ。これにより、ユーザーは理論上、数十個所のサイトに登録したとしても、それぞれ別々に小銭を徴収されたりせずに済むわけだ。問題は一つだけ。それは、そんなことをしたいというユーザーが見当たらないことだ。というか少なくとも、エコノミストやウォールストリートジャーナルぐらいでなければ、サービスが成り立つだけのユーザー数が確保できない。新たに料金所を設けたところは、ロンドンのタイムズを含め、読者の大半がどこかに消えてしまった。
iPhoneやiPadのようなアップル製品のユーザーがアプリみたいなものにいそいそとお金を払う理由は、そこから得られる体験が非常に優れているし、とても簡単に支払えるからだ。それにもかかわらず、雑誌や新聞の出版社はアプリの販売において今のところほとんど成功していない。それがGoogleのOne Passに代わったとして、うまくいくだろうか?違いがあるとすれば、さらに難しくなるだろいうという点だ。なぜならばOne Passがオープンなウェブをベースにしているから。周りを見渡せば無料のコンテンツがあふれていることに、ユーザー達は気づくだろう。iPhoneやiPadは、そのあたりを実に巧妙に隠蔽している。
ということで、おめでとうGoogle、発表はうまくいったようだ。けれど、One Passのことを黄金のチケットか何かと思っている出版社がいるとすれば、それは天然色の夢を観ているに過ぎない。
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ソース: GigaOM - Why Google’s One Pass Could Be a Ticket to Nowhere By Mathew Ingram Feb. 16, 2011, 5:03pm PT (http://gigaom.com/2011/02/16/why-googles-one-pass-could-be-a-ticket-to-nowhere/)
EIRの生活
2月9日にGigaOMに掲載されたコラムを訳しました。
MySQLというオープンソースのRDBMSがありますが、このコラムの著者であるザック・アーロッカーは、そのMySQLでマーケティング担当副社長を務めていた人です。彼はMySQLを辞めたあと、あるベンチャーファームでEIR(客員経営者)というあまりなじみのないポジションでの仕事をしていたのですが、このコラムはその当時のことについて語ったものです。
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EIRの生活
By Zack Urlocker Feb. 9, 2011, 3:22pm PST 1 Comment / GigaOM
2003年から2008年にかけて、私はMySQL社を1億ドルビジネスに育てるのを手伝い、そしてサン・マイクロシステムズ社に現金10億ドルで売却しました。2010年の初めにオラクルがサンを買収するころには、私は既に数ヶ月間の休暇に入る準備をしていました。私は、北米からヨーロッパ、モンゴルまでを旅して、ブルースギターを習得し、数千マイルを自転車で走りました。9月になる前には、私はまた何かに着手したいと思い始めていたのですが、どういう仕事が一番自分に合っているのか確信が持てずにいました。
たくさんのスタートアップ企業やベンチャーキャピタルから電話をもらいましたが、彼らが私に強く期待していたのは、私が以前のオープンソース企業、MySQLでやったことの繰り返しでした。どれも素晴らしいチャンスではありましたが、私としては過去を生きなおすより、何かしら前向きなものを創造する手伝いがしたかったのです。結局のところ、MySQLの成功は、まさにそのようなアプローチの賜なのですから。成功したのは、それが新しく、そして破壊的だったからなのです。
私には、ソフトウェア業界のトレンドの中で、非常に興味を引かれていることが二つありました。ITの消費者化と、巨大データの出現です(NoSQLの分野に属する新に出てきた様々なデータ管理アプローチを含めて)。そこで、これら二つの分野を調査して、いずれの分野にも投資しているベンチャーキャピタルがないか、何か一緒にできることはないか、探すことにしました。
ベンチャー・ファームも様々で、そこでのEIRのポジションもまた同様なのですが、大別すると二つに分類することができます。一つは客員起業家(Entrepreneur-in-Residence)、そしてもう一つは客員経営者(Excecutive-in-Residence)です。ほとんどのファームは、この客員起業家プログラムを実施した経験があります。要するに、実績のある起業家にオフィスとコーヒーと食べ物を与え、数ヶ月のあいだそこで新しい製品やサービスのプロトタイプを作ったり研究したりさせるわけです。
客員経営者の方はもっと珍しくて、定義するのはさらに難しい。基本的に客員経営者は傭兵みたいなものです。ベンチャー・ファームの投資先企業のポートフォリオに興味があるなしは関係ありません。
私は発明家タイプではありませんし、ベンチャー・ファームのオフィスを「うろついて」ポートフォリオ企業をただ眺めているのも嫌でした。そこで、スケール・ベンチャー・パートナーズ社に対して、ある具体的な調査の仕事を提案したのです。スケール社は主に、シリーズBやシリーズCのような後期に属する企業に対して投資しています。そのやりかたがマッチしているからです。私は企業の実力を評価するのは得意ですが、どのシリーズAステージの企業がどこよりも成功するかを予測することについては自身がありません。
私の調査のキーになっていたのは、ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)と巨大データ、そしてNoSQLに関連するいくつかの具体的な開発案件を分析することでした。結果としてこれらの分野のテクノロジーを研究し、最適な利用形態を把握する必要がありましたし、様々な顧客や見込み客に話をして、市場で実際に何が起ころうとしているのか、どのようなパターンが出現し始めているかを理解しなければなりませんでした。私はまた、スケールの上級社員とともに、私の調査の最新の状況をどのようにして共有し、それをどのようにして彼らのソフトウェア投資戦略全体に当てはめるのかを決めました。分かったことで大切なのは、ベンチャー・ファームが研究所とは違うということです。この試みが成功に終わったのかどうかは、それが彼らの投資活動の役に立ったかどうかで決まるでしょう。
一人で調査をすることも可能でしたが、オフィスを与えられ、調査資料にアクセスでき、新しいテクノロジーを利用している企業にベンチャー・パートナーから紹介してもらえたことは有益でした。私は主に自分の調査に集中していましたが、私が目を付けている企業のうち二つばかりに関して、その将来の見通しを投資家達に報告もしました。
また、何度かパートナー・ミーティングにも参加して、出資を希望する企業のプレゼン資料も見ました。どれも市場価値が10億ドル規模で、数十もの一流企業を顧客に抱えていて、自分たちはダイアグラムの右上にいるというものばかり。そういうプレゼン資料を5~6個も見ると、スライドがだんだん安っぽく見えて来るものです。難しいのは、突破する勢いを持つことなのです。
私の在籍中、スケールは二社に対して出資しました。消費者化のトレンドの実例であるドキュサイン社と、中小企業向けに商品の倉庫を提供するスケール・コンピューティング社です。どちらも、強力なチームと明確な方向性を持っていましたが、さらに重要だったのは、彼らが市場で急成長を遂げている企業だったということです。いくらパワーポイントのスライドを描いたところで、企業に勢いがあるかないかはごまかせるものではありません。
私は、スケール・ベンチャー社のポートフォリオ以外からも、他のベンチャー・ファームやリクルーター、そしてスタートアップ企業とのミーティングを重ねました。自分の調査をまとめる段階で、私は結局ゼンデスクというクラウド・ベースのヘルプデスク企業に入社しました。スケール社で働いたことで、私は投資家が投資機会としてどのように企業を分析するのかを知り、ゼンデスク社が私に合っていると確信しました。
EIRとして働くことで、ビジネスの投資という側面や何が企業の価値を決めるのか、それらがいかに重要であるか大きく認識を改めることになりました。ベンチャー・ファームは、驚くほど多くの企業と関わり、投資判断のために評価を行っています。私にとってこの経験が、今後のキャリアの役に立つことは疑いもありません。
EIRの役割に興味があるなら、以下のことを覚えておいて下さい。
・ファームの期待するところを必ず理解すること。成功の評価基準は?具体的なプロジェクトに参加するのなら、アウトプットは何なのか?
- 自分の興味のある領域にマッチしたベンチャー・ファームを選ぶこと。初期段階の投資を行うのかそれとも後期か?投資を行うのはアプリケーション?モバイル?ミドルウェア?ネットワーク?
- 仕事の期間を決め、合意しておくこと。一般的には短ければ短いほどよい。6ヶ月以上だと、ベンチャー・キャピタルのライフスタイルが快適すぎて、経営者がどうあるべきかを忘れてしまうリスクがある。
- 義務について明確にしておくこと。パートナー・ミーティングには参加するのか?ポートフォリオ企業とは仕事をするのか?それとも自分自身の仕事をするのか?
- ファームの抱える問題企業を救うという罠には落ちないこと。すでに自分の仕事が済んでいて、なおかつそれを楽しめるならば別。
- 新たな投資先を見つけ、戦略的な見通しを示して、ベンチャー・ファームに新たな価値を加えられるよう、最善を尽くすこと。
ザック・アーロッカーはスケール・ベンチャー・パートナーズ社の客員経営者として2010年の10月から12月まで在籍しました。それ以前は、MySQL社で製品担当取締役副社長として、同社の開発とマーケティングを担当しており、現在ではゼンデスク社の最高執行責任者を務めています。
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ソース: GigaOM - My Life as an EIR By Zack Urlocker Feb. 9, 2011, 3:22pm PST (http://gigaom.com/2011/02/09/my-life-as-an-ei/)
iTunesの次のライバルはアマゾンかもしれない
2月4日にGIGAOMに掲載された記事を訳しました。
アマゾンがMP3のダウンロードビジネスを始めたのは記憶に新しいところです。私もいくつか購入しましたが、やはりまだまだ品揃えの点でiTunesにはかなわないようです。今後、アマゾンがiTunesに追いつく日は来るのでしょうか?iTunesのようなサービスもクラウドモデルに移行すると予想されていますが、もしかしたらそれがアマゾンにとってチャンスになるかも知れません。
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iTunesの次のライバルはアマゾンかもしれない
By Michael Wolf Feb. 4, 2011, 8:45am PST / GIGAOM
今週の、アップルがアプリ内購入を強制するというニュースには、驚いた人は一人もいないだろう。8ヶ月のあいだ、アップルは傍観してきた。iPadの肥沃な土地で、アマゾンが大はしゃぎで電子書籍ビジネスを育てるのを。その間ずっと、アマゾンがユーザーをブラウザ経由で自分の店先に誘導し、そちらで会計を済ませることでアップルの30パーセントの税金を回避し続けてきたのを。そしてアップルは決断した。この茶番に幕を下ろすことを。
やれ囲い込みだとか独禁法だとか声高に叫ぶ者達よ、現実を見よ。アップルがやってきたことは、完全にアップルの権利の範囲内だ。結局のところアップルの製品なのだから。アップルのAppストアであり、ルールを決めるのはアップルだ。
とはいえ、クパティーノ(訳注: アップル本社の所在地)の判断も正しかったかどうか。事実、アップルが最近の行動について後悔しはじめたのではないかという理由がいくつかあり、そのうち5つに関してGigaOM Proの週間報告(購読が必要)で書いた。
もしかしたら最大の理由は、私が思うに、アマゾンがiTunesとAppストアに代わるものを開発し始めるよう、仕向けてしまったのではないかということだ。
これは正確にはどういう意味だろう?数週間前に言ったとおり、次世代のiTunesは間違いなくクラウド化されるはずだ。そして、全く同様にコンテンツ/権利の保管庫となり、ストアフロントそしてレコメンデーションエンジンになる。
そういうものはすでに存在するという人もいるだろう。例えば、GroovesharkやSpotifyの様な音楽サービスを指して。DropboxやSugarsync、またはRealが今度始めるUnifiのようなバックアップと同期のソリューションの名前を挙げる人もいるかも知れない。どれも良いソリューションではあるが、決済と同期、そして異なる種類のコンテンツ管理を統合したソリューションでなければ、クラウドベースのiTunesとは言えない。
確かにアマゾンはそのようなソリューションを今は持っていない。しかし、その中核になり得る強みを、彼らは持っている。
レコメンデーション。インターネットでのレコメンデーション機能を発明したのはアマゾンだと言っても過言ではない。技術的にもスケーラビリティの点からも問題ないことは、グーグルが保証済みだ。パーソナライズされたコンテンツとコマース・ハブとの融合こそ、アマゾンの強みの源泉だ。しかしながら、アルゴリズムベースのレコメンデーションからソーシャルベースのレコメンデーションへの移行は避けて通れないだろう。アップルがPingを始めたように。
買い物機能。アマゾンは世界をリードするオンライン小売業者である、以上。これが強みなのは間違いないが、アプリケーションとコンテンツの販売はアップルにはかなわない。しかしながら、アップルが音楽販売とポータブルデバイスの分野での指導的立場を利用したのと同様に、アマゾンも電子書籍での指導的立場と強力なオンラインショッピングの市場シェアを利用してサービスを拡大すればよいし、その他のコンテンツのビジネス拡大も可能だ。
スケーラブルなインフラ。アマゾンは、スケーラブルなクラウドベースのインフラの分野でもリーダーだし、消費者向けの統合メディアハブを広く提供する上でも、コスト的に非常に有利であるのは間違いない。
もちろん、アマゾンも完璧というにはほど遠い。同社の製品であるキンドルは閉鎖的だ。MP3のストアフロントも、売り上げの点ではiTunesに大きく水をあけられた二流品だ。ビデオサービスは実際のところがらくた当然で、Netflixに対抗した見放題サービスには火がつかずにくすぶったままだ。こういうビジネスモデルを成功させるためには、明らかにいくつか会社を買収する必要がある。(手始めに、上で名前を挙げた会社あたりが良いのではないか。)
全てのアップルの競合会社の中で、例外の可能性があるとすればグーグルを除いて(アマゾンがグーグルと近い関係にあるのは賢明)、アップルといい勝負になりそうなのはアマゾンだけだろう。より多くのコンテンツがクラウドに移行するし、アップルはiOSワールドの企業から金を吸い上げている。アップルの今週の動きによって、私はアマゾンが何かやってくれる気がする。
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ソース: GIGAOM - Amazon Could Be the Next Big iTunes Competitor By Michael Wolf Feb. 4, 2011, 8:45am PST (http://gigaom.com/2011/02/04/is-amazon-the-next-itunes-competitor)